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0120-73-1410「下痢も胃もたれも、病だとは思わない」というのが現代日本人の、一般的な健康意識でしょう。
しかし漢方ではその2つの不調を、病の入口になるものと捉え、早期治療を心がけます。
暑さと肌寒さが共存する9月~10月は、体調管理が難しい時期です。
「食についての管理」が特に難しく、それは食欲の秋と呼ぶ食欲増進期であるため、つい食べ過ぎてしまうことが原因です。
そのため、慢性化する下痢で悩むかたが多くあります。
食べ過ぎで起きた下痢の特徴は、「トイレに行き済ませた後も、スッキリとしない(肛門部の違和感・残便感)」です。
「食べ過ぎた」「お腹でゴロゴロ音がする(腹鳴下痢)」
そんな時は、漢方薬の半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を用いてください。
お湯で服用すれば、不調は10~30分ほどで改善します。
この漢方薬は、ストレス薬の柴胡が配合された小柴胡湯(しょうさいことう)の生薬構成に似ています。
また気温の高い日には、夏日と同様に冷飲食物をとるかたが多くあります(秋の乾燥大気も飲料を多くとらせる原因)。
それらがお腹を冷やせば、下痢になります。
冷えで起きた下痢の特徴は、「トイレに行き済ませた後は、比較的スッキリする」「便臭が薄い」
「冷飲食物をとるたび、下痢をする(冷たい風にあたっても)」
「お腹が冷えた実感から、お腹をさする・手をあてるなどの仕草がある」「あたたかい飲み物を欲しがる」などです。
そんな時は、漢方薬の 霍香正気散(かっこうしょうきさん)を用いてください。
お湯で服用すれば、不調は10~30分ほどで改善します。
ベルベリン配合の止瀉薬(市販)がありますが、この場合は用いないほうが良いでしょう(ベルベリンは、生薬のオウレン・オウバクに配合されるアルカロイド。お腹を冷やす可能性が高いので、この状況ではお勧め出来ません)。
「食欲の秋」と言われますが、秋はなぜ食欲が湧くのでしょう。
大気の湿度の高低が、食欲を変化させる要因です。梅雨入り頃から8月までは、高湿度が食欲を減退させます。
脂肪分の少ないあっさりした食物を好み、食事量が減ります。
現代人は冷たい飲食物も多くとるため、さらに消化機能は低下しがちになります。
9月以降は徐々に大気が乾燥に向かい、そのために機能低下していた胃が元気を取り戻し、食欲が増進します。
これが、「食欲の秋」の正体です(秋は脾胃の調子が上がり、肺は調子を落とす)。
胃袋を思いやり、腹八分目を守りながら、おいしい秋の味覚をお楽しみください。
自分で症状や体質に合った漢方薬を選ぶのが難しい方、
体質改善や自然治癒力の向上といった
日頃の健康維持目的で取り入れたい方など
ぜひ一度ご相談くださいませ。
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