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0120-73-1410 新型コロナウイルス対応で暮らしのイベントが軒並み中止されていましたが、今年解除され(感染で苦しむ方が変わらずあるのですが)、様々なイベントが再開される夏です。街を歩けば折々に、活気が戻っていると感じます。コロナ対策で在宅業務が定着し、ひととの直接会話の機会が奪われた3年間だったと言えます。かつてのように、初対面のかたと対面でお話しする機会も増えて行くでしょう。それとともに若者には、「不安」「どきどき(落ち着かない気持ち)」を強く感じるかたが増えています。
若年層は、年上との会話を「難しい」と感じています。学生時代は、年上のかたとの会話機会がほとんどありません。会話なしで購入・飲食が出来る店舗構造(コンビニ、チェーン店)が増え、スマートフォンの普及からひとりで出来ることも増えました。ライン・電子メール類の多用も、日常会話を少なくした理由のひとつでしょう。これはもう、変えようもない社会の動きです。
言葉のキャッチボールは、慣れれば、安心や信頼を与えてくれる、良いものです。会話そのものに慣れていないかたには、「これから、異なった年齢のかたとの会話に慣れていこう」という意思と、経験が必要です。慣れない・どう話して良いか分からないという気持ちが、ひとの心に「不安」を生み、それを大きく育ててしまうことがあります。
『不安 』 を強く訴えるかたに、2つのパターンがあります。
まずは、帰宅後身体を休めると「もう動くことが出来ない」と感じるかたです。日常生活で、激しい消耗が起きています。元気の補充と、夏に続く高湿度を排除するための循環ポンプ機能を高める、漢方薬・六君子湯(りっくんしとう)を服用してください。
元気はないけれど「ゆっくり動くことは出来る」のなら、元気の補充と、落ち込む心を支える安神薬(あんしんやく)を併せた、漢方薬・加味帰脾湯(かみきひとう)を服用してください。この2つの薬は、元気補充の配合が共通する姉妹薬です。
ともに食間に、40 ほどの温湯で服用してください。ともに2・3日で改善の兆しが現れ、その後1カ月程は服用を続けてください。心に根付いた不安を、徐々に消してくれるでしょう。若者も、人生の先輩も、「不安」を心から消す治療方は同じです。
「疲れのせいだろうか、心がフワフワ浮き上っているようだ(集中力が続かない)」と訴えるかたもあります。カルシウム成分を含む漢方薬・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を、継続服用してください。
以上3種の対応は、夏の身体消耗が強いときの対応として覚えておいてください。
疲れ・消耗をそれほど感じないが、「不安」が心中から去らない場合の対応を記します。落ち込む心を支える安神薬と、全身を滋養するトウキ・ジオウを併せた、漢方薬・天王補心丸(てんのうほしんがん)を、継続服用してください。
イライラ感が混じるときは、漢方薬・加味逍遙散(かみしょうようさん)など抗ストレス薬を服用してください。抗ストレス薬全般は袪邪(病の原因を取り除く)の性質なので、継続服用4・5日後に改善の兆しが現れるでしょう。
適切に用いる漢方薬は、不安に悩むみなさまを、早期に笑顔に導くものと信じています。
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