2024.09.20
【危・毒】彼岸花も生薬だった!?民間薬としての歴史、その効能

彼岸を迎えて、皆さん健やかにお過ごしでしょうか。

彼岸ではありますが彼岸花の見頃は一週間先のようです。

温暖化とはいえ、咲くべき時に咲かないと物寂しいものがあります。

 

今回はかつて民間薬として活躍した

ヒガンバナについて解説致します。

 

まず、イメージとしてはその姿は妖艶でどこか現実離れしていて

危ない植物という認識をお持ちの方が多いでしょう。

実際

  彼岸花の根(正確には鱗茎といって葉が集まって太くなったもの)は

アルカロイドを含み有毒植物として有名です。

昔はドラマ等で彼岸花を使った事件簿がよく放送されていました。

 

そんな怖いイメージをもった彼岸花ですが

かつては石蒜(セキサン)の名で浮腫全般の民間薬として使われていました。

 

使い方は生薬を擦って練ったものをガーゼ等

に塗って足の裏に貼りつけるという外用タイプです。

 

皮膚から吸収されるので

実際に身体の中に入るアルカロイドは微々たるもので

これが利尿作用として効果を示します。

毒も薄めれば薬になるとはまさにこのこと

(催吐剤として内服されていた過去がありますが、絶対に使用してはいけません)

 

 現代では利尿剤が開発されたことで

ヒガンバナ根を使用する頻度は少なくなりました。

しかし、地域や場所によっては現代においても

伝統は受け継がれています。

 

ここからは鑑賞としての彼岸花について解説します。

開花していく様子をよく観察してみると

変わった咲き方をします。

チュリーップのように一つの蕾から

まとまって 開花するようにみえますが

実は違います。

 

開花時期になると葉がない状態で まるで、

つくしのように「にょきにょき」と茎が成長します

先端にはつぼみが包まれています

 

 

 

茎が成長するすると

先端が割れて蕾が出現す

 

 

蕾がそれぞれ開花する(開花には時間差がある)

 

今まさに、彼岸花の開花する時期ですので

みつけたらぜひ、観察してくださいね。

 

 

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