2025.03.01
【漢方通信3月号】生薬や薬膳・養生を身近に

今回は、春に起こりやすい不調やケアについて中医学の考え方や養生をご紹介します。

「春」に起こりやすい不調
中医学では、春は五臓のうち「肝」と関連が深い季節で、自律神経と関わりが深いです。(「肝」とは、西洋医学での肝臓と全く同じ考え方ではありません。)春は、冬に停滞していたものが活発化するため、
新陳代謝が活発になる
活発になりすぎることでバランスを崩すと、イライラ・憂鬱感、疲れやすさなどがでやすくなるという特徴があります。また、五臓の関係の考え方より、肝気が強くなることで、脾胃(胃腸)の不調につながると考えます。

 

春の養生ポイント
まずは肝を優先的に養うことが大事です。そのためには・・・
1) おだやかな心を保つことを意識、リラックスをこころがける
2) なるべく23時には睡眠を開始
(23時~3時は肝胆経の時間帯のため、肝に血をたっぷり補っておくことで肝の不調を和らげる)
3) ウォーキングやヨガなど軽めの運動から開始 (気血の流れを促すため)
4) 脾胃を強める食事を意識する(和食やお粥などの消化に良い食事、腹八分目の食事量など)

 

春におすすめの食材
①旬の食材・・・ ふき、わらびなどの山菜、菜の花、たけのこなど
②香りのよい野菜や柑橘類 ・・・ セロリ、ニラ、紫蘇、春菊、ミント、三つ葉など
③気血を補い自律神経の働きを整える食材・・・ なつめ、プルーン、枸杞の実、レバー、鶏肉、豚肉など

 

春におすすめのお茶レシピ
♦紫蘇葉茶♦
〈行気止嘔・解表散寒〉(気の巡りを助けることで吐き気・おなかの張り・つまるように感じるのを和らげ、適度に発汗させ体表に現れる症状を取り除く)〉
【材料】 紫蘇葉10g 【作り方】ティーポットや耐熱容器に材料と水(目安300ml)を入れ、2分ほど煎じる。 

♠陳皮棗茶♠
〈健脾和胃・暖胃止痛(消化・胃の働きを助け、温めることで冷えからくる痛みを減らす)〉
【材料】 陳皮10g、棗30~50g 【作り方】ティーポットや耐熱容器に、材料と一緒に水(目安300ml)を入れ、10分ほど煎じる。
・ 1日1,2杯までの量でお飲みください。
・ 糖尿病や妊娠中の方は念のためお控えください。
・ 無理をしながら飲むものではございませんので、お好みでお試しください。

春は、気持ちに波がでやすい方が多くなったり、自律神経に影響の出やすい時期でもあります。

春という気候のせいにしつつも、どうか少しでも気持ちよくすごせるようご参考下さい^^

 

漢方について・食養生についてなどの情報をYouTubeやLINEでも配信しておりますのでぜひご登録よろしくお願い致します。

  • 【漢方専門】一心堂薬局楽天ICHIBA
  • amazon

10:00~19:00 年中無休0120-73-1410