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0120-73-1410大建中湯の『中』は、中焦(消化吸収機能)に由来し『おなか』に相当します。
その為、建中はおなかの機能を建て直す(修復や回復)という意味を示します。
1.大建中湯とはどんな処方?
1-1 構成生薬
1-2 効能・効果
2.大建中湯はどんな体質の人に使うの?
3.大建中湯がよく使われる疾患は?
1.大建中湯はどんな処方?
1-1 構成生薬
山椒(さんしょう) 乾姜(かんきょう) 人参(にんじん) 膠飴(こうい)
山椒は、ミカン科のサンショウおよびアサクラザンショウの果皮を用います。日本では香辛料として幅広く用いられています。漢方では、温裏・止痛・駆虫作用があり、冷えによって生じる腹痛や蠕動亢進、術後の腹痛などに用います。
乾姜は、ショウガの根茎を蒸した後に乾燥したもので、味は大辛。漢方では、熱性が強く、体内の冷えによる症状(裏寒)の治療に用います。
人参は、ウコギ科のオタネニンジンを用います。味は甘、微苦。『神農本草経』に収載されている上薬の一つで、根が人の形に似ていることから人参といわれ、古くから不老長寿、万病薬として非常に重宝されいました。補気・健脾・安神・止渇作用があります。
膠飴は、粳米または糯米を蒸したのち、デンプンを分解し、糖化させて製した飴。味は甘い。漢方では、健脾・止痛・止咳の効能があり、特に胃腸虚弱者によくみられる腹痛を緩和します。
構成生薬すべてが、温性・補性で、中焦を温め補う方剤です。
参考:漢方の薬の辞典
1-2 効能・効果
体力虚弱で、腹が冷えて痛むものの次の諸症:
下腹部痛、腹部膨満感
2.大建中湯はどんな体質の人に使うの?
『裏の虚寒』すなわち、体力が低下した人の冷えで悪化する腹痛、腹部膨満感、便通異常などに用いられます。
3.大建中湯がよく使われる疾患は?
3-1 .消化器疾患
術後の癒着などによる通過障害。
大黄や芒硝などの瀉下剤で腹痛、下痢などを起こす方の便秘。
過敏性腸症候群による腹部膨満感。
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