2021.08.02
葛根湯について

今回は、風邪やインフルエンザの治療に用いられる有名な漢方薬の葛根湯についてご紹介します。

 

葛根湯とはどんな処方?

・構成生薬

葛根(かっこん) マメ科のクズの根を用います。葛湯や葛餅などの原料としてもよく知られています。

漢方では頭痛や肩こりなどの感冒症状、麻疹、筋肉の緊張、口渇、下痢などに用いられております。

また、中国では高血圧の随伴症状や狭心症、偏頭痛、突発性難聴などにも応用されています。

 

麻黄(まおう) マオウ科のマオウの地上茎を用います。

主成分としては、エフェドリンが知られており、鎮咳作用や喘息の特効薬として、これまで用いられてきました。

現在は、その他にも中枢神経興奮作用や発汗作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用などが報告されています。

また、麻黄の発汗作用は生薬の中で最も強いとされているため、汗をかきやすい状態(表虚証)の人には注意が必要です。

 

桂皮(けいひ) クスノキ科ケイの樹皮を用います。シナモンとも呼ばれており、香辛料としても幅広く使われております。中国医学では、桂枝と肉桂を区別されています。作用としては、血行促進、鎮静、解熱、抗菌作用などが知られており、漢方では発汗、鎮痛作用などとして用います。

 

大棗(たいそう) クロウメモドキ科のナツメの半熟果実を用います。作用としては、抗アレルギー、抗潰瘍、抗ストレスの他、細胞内のc-AMPを増加させることが報告されています。漢方では、脾・胃を補い、精神を安定させ、刺激の強い薬性を緩和する事でも知られており、食欲不振、下痢、動悸、ヒステリーなどに用いられます。

 

芍薬(しゃくやく) ボタン科のシャクヤクの根を用います。そのうち日本で用いられているものは、外皮を取り除いて乾燥させた白芍であり、補血・止痛み薬として知られており、鎮痛、鎮痙、抗炎症、抗潰瘍、血管拡張、平滑筋弛緩などの作用があると言われています。

 

甘草(かんぞう) マメ科のウラルカンゾウの根及び根茎を用います。甘味が強いため、甘草という名があり、成分のうちのひとつのグリチルリチンにはステロイド様作用、抗炎症作用、抗潰瘍作用、鎮咳作用などに用いられ、肝機能改善薬としても広く用いられています。


生姜(しょうきょう) 
ショウガ科のショウガの根茎を用います。日本で用いられているのは、乾燥させたものがほとんどで、成分には辛味成分のジンゲロールやショウガオールが含まれており、解熱・鎮痛。鎮咳・鎮吐作用などが認められています。

 

引用:漢方のくすりの事典

 

・効能・効果

感冒、鼻かぜ、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みなど

 

 

 

ここに記載されていることはあくまで一例となりますので、ご注意ください。

自分で症状や体質に合った漢方薬を選ぶのが難しい方、

体質改善や自然治癒力の向上といった

日頃の健康維持目的で取り入れたい方など

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