2021.12.02
漢方通信12月号 女子学生の93%が生理痛に悩む(明るい未来のために)

女子学生の93%が生理痛に悩む(明るい未来のために)

 

「生理時に体調が優れず、学校を休みたい」と思った

ことがある女子高校生・大学生は93%におよび

そのうち68%は「つらいと思いながらも出席した」

のデーターがあります

(日本若者協議会調べ、調査人数300名)

 

 

生理による体調不良で、学校を欠席したために起きた

不利益は、「成績・内申点が下げられた」

「授業や部活動についていけなくなった」

「行事・試合に参加出来なくなった」

「受験・進学先に影響した」などがあげられ

女子の切実な状況が映し出されました

 

人生を左右するかも知れない生理の悩み

それにより起きる体調不良

若者は、「漢方薬を服用しよう」とは

まず思わないでしょう

それが良い医薬品であることを、ご存知ないからです。

支える親御さんが、お子さんの不調を感じ取る心の目

を持つことで大切なことなのでしょう

 

漢方薬の助けを借りて、ひとりひとりの将来が

より輝くようにしていただきたいです

 

お子さんに、どうかアドバイスなさってください

 

生理痛に良い漢方エキス剤の、簡単な使いかたを記します

 

芎帰調血飲第一加減

(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

という漢方薬を、女性の身体を守る基本とします

 

生理不調がないかたにも服用いただきたいもので

服用を続ければ肌のつやにも良い影響を与え

大人への身体の完成に大きく力を貸してくれます

 

生理痛がある場合(固定性の刺痛、経血に血塊が混じる

・排出すると楽になる)

先ほどお示しした芎帰調血飲第一加減に

活血薬(かっけつやく/桂枝茯苓丸や折衝飲)

を同時服用してください。

 

漢方の生理痛薬は

化学合成した医薬品と用い方が異なります

化学合成したものは、痛みが起きた時に服用します。

ただ、根本治療にはなりませんので

痛みは繰り返し何度も襲うことが考えられます

 

漢方薬は、再発しないように

治療するものです

 

服用は、生理時の痛みを覚えた時ではなく

生理後から始め次の生理前まで毎日服用し続けます

 

次の生理時には、痛みが緩和するでしょう

 

さらに服用し続けると、あれほど苦しんでいた痛みが

不思議に消えて行くのが感じられるでしょう

 

生理痛が無くなったあとも

基本薬である芎帰調血飲第一加減だけは

冬の間中は継続服用していただきたいものです

 

再発しないための、身体ケアとしてです

(生理時に、これら漢方薬を服用すると経血が増す

可能性がありますので、生理中は服用を

控えていただいたほうが良いでしょう)

 

生理痛とともに、PMS(生理前症候群)に

悩んでいるかたは基本薬・芎帰調血飲第一加減に

抗ストレス薬である加味逍遙散を同時服用してください

 

この場合も、生理後から服用を始め

次の生理まで続けてください

生理の不調・生理直前の不調とともに

胸にたまったイライラも、消えて行くものです

 

生理前症候群が起きるなら

心にストレスを抱えている事が多いので

親御さんは、お子さんの話しを共感を持って聞いて

いただくなど、良き理解者になってください

 

体調が回復した後も、やはり基本薬の芎帰調血飲第一加減

だけは、冬の期間はお続けください

漢方薬の服用は温湯で、自宅にいる朝と夜に

1日2回服用してください

この先、お子さんの笑顔が続きますように

ご家族の笑顔が続きますように

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