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0120-73-14106月の入梅頃から、身体不調に苦しむかたが増えます
それは「気象病(きしょうびょう)」とも呼ば れる、天候悪化をきっかけに起きる頭痛や、身体が病的に重く感じるなどの不調です
天候悪化で繰り返す頭痛を、低気圧頭痛と呼ぶかたもあります
そういった不調は、多湿から起きています
(湿度を多く含 む大気が身体を覆い、脾肺に悪影響をおよぼし、体内循環をさまたげます)
むくみやすくなり、胃もた れもしやすくなります
天候悪化で起きる頭痛で、痛みが「頭が上から押さえつけられるよう」
「(何も していないのに)帽子をかぶっているようで、頭に重さを感じる」の状況なら
漢方薬・五苓散(ごれいさん)を服用してください
停滞物質(湿)を排除する薬で、頭痛(食欲減退も)を改善します
発痛時・発作時にだけ服用するのではなく、継続服用(1日3回)してください
エキス剤などを温湯で1週 間ほど服用すれば、改善のきざしが現れるでしょう
盛夏には、さらに多くのかたが悩む不調があります
それは、「食欲が湧かない」という不調です
そ うめん・冷奴(ひややっこ)・冷やし中華などあっさりした食事ばかりを選ぶことになりがち、多かれ少なかれ誰もが経験する状況でしょう
これも高湿度(高温も含め)が原因、高湿度が脾胃の活動を弱め食欲減退させます
食事が従来通りにとれないと、ひとの気力・活力はいちじるしく低下します
漢方的な見方では食欲減退も病であり、軽く扱うことは出来ません
ひとは、エネルギーと必要物質を、飲食物から得ています
食事が十分にとれない状態は、必要物の補給が出来ない危機的状況と捉えます
食欲減退 を自覚したら、漢方薬・藿香正気散(かっこうしょうきさん)を継続服用してください(温湯で服用)
3日ほどで、徐々に食欲が戻り始めるでしょう
食欲が戻れば、夏の疲労も重くなることはな いでしょう
藿香正気散は、抗菌に役立つ芳香生薬3種が配合されています
飲食物が傷みやすい高温が 続く環境で、胃腸をより良く守ってくれるでしょう
さわやかな秋の大気に変わるまで、継続服用してい ただきたいものです。
(夏の高湿度では、脾胃が機能低下し、食欲減退します。秋冬の大気乾燥では、肺が機能低下し、カゼなど呼吸器疾患が増加します)
藿香正気散は、夏の急性胃腸炎(夏カゼと呼ばれることもある)にも用いてください
腹痛を和らげ、 下痢を抑えてくれます
胃腸炎回復後にも、少しの刺激で下痢が続くとき(漏れてしまうとき)、下痢止 めとして用いてください(温湯で服用)
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