10:00~19:00 年中無休
0120-73-1410漢方専門一心堂薬局です。
今回は最近巷でよく聞くようになったけれども、まだあまり意味までは認知されていない【フレイル】と【サルコペニア】について簡単に解説していきたいと思います。
近年、厚生労働省がメタボ対策からフレイル対応への円滑な移行が必要としており、生活習慣病の予防よりも生活習慣病の重症化の予防とフレイルの進行の予防がより重要視されるようになっているため、ぜひ皆様にもこれをきっかけに知って頂ければと思います。
まずそれぞれの定義についてです。
【フレイル】とは加齢に伴い、身体的な問題だけでなく、認知機能の衰えなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題も含んだ概念です。
以下の5項目のうち3項目以上に当てはまった方はフレイルの可能性あり!!
・意図しない体重減少
・自覚的な疲労感
・筋力低下
・歩行速度の低下
・身体活動度の低下
【サルコペニア】とは、ギリシャ語の「サルコ(筋肉)」と、「ぺニア(喪失)」を組み合わせた造語で、加齢などによって筋肉量が減って筋力や身体機能が低下した状態のことを指します。
そのためサルコペニアは、身体的フレイルの一つとも捉えることができ、フレイルの進行状況を知る上でもわかりやすい兆候と言えます。
サルコペニアを判断する際に「指輪っかテスト」というものがあります。
以下に手順を記しますので、ぜひ皆様も今やってみてください。
①両手(親指と人差し指)で輪っかを作る。
②利き足とは逆のふくらはぎの一番太い部分を力を入れずに軽く囲うようにする。
→隙間があるほどサルコペニアの危険性が高いかも!!
上の図(フレイルサイクル)を見ていただいてもわかるように、
サルコペニアは「筋量・筋力の減少」→「身体活動量の減少」→「食欲低下(摂食量の減少)」→「低栄養」→「筋量・筋力の減少」の悪循環を生じさせ、フレイルサイクルの負の連鎖を加速させる引き金になることも少なくありません。
より分かりやすく具体的に言うと、
①加齢や病気で筋肉量が低下してサルコペニアを起こすと、歩行速度が落ちたり、疲れやすくなったりすることで、活動量が減少します。
②動かなければお腹も空かないので、食が進まなくなります。
③ただですら加齢で食が細くなりがちなのに、更に食欲の低下が加われば、必要な栄養を十分に吸収できなくなってしまいます。
④慢性的な低栄養の状態はサルコペニアをさらに進行させ、筋力低下が進んでいくという悪循環に陥り、フレイルはどんどん進行し、日常生活に支障を来たすようになります。
そのため介護が必要な状態にならないように、フレイルサイクルを断ち切ることが大切です。
最後に、対策についてです。
これについては前出の通り、
バランスのいい食事、適度な運動、周りの人とのよい関係を築くことが大切です。
また食欲がなかったり、運動したくない等の気力がない場合は漢方薬も上手に活用しながら毎日の健康維持に役立てて頂ければと思います。
一心堂薬局では、それぞれの方の症状と体質に合わせて漢方薬を調合しております。
自分の体質に合わせた治療を行ってみたい方、
病院では原因がよくわからなかった症状をお持ちの方、
症状だけではなく病気の根本から治療したいという方、
自然の生薬で健康維持に努めたい方など
健康に関するご相談は
ぜひ一度一心堂薬局までご相談くださいませ。
(※処方はその時の個々の体調によって変わることがあります。個人で判断せず、専門の医師や薬剤師に相談して服用してください。)
https://www.itsuaki.com/yoyaku/webreserve/staffsel?str_id=2022731692
10:00~19:00 年中無休0120-73-1410