2023.05.07
HSPって何？

皆さま、いらっしゃいませ。

私共は長年、漢方専門薬局として様々な疾患をご相談いただいている一心堂薬局です。

早速ですが、HSPという言葉をご存じですか？

HSP(Highly Sensitive Person)とは、人のささいな言動に動揺したり、

感情の動きに振り回されたり、

音・光・ニオイに必要以上に反応したりするなど、

些細な刺激を敏感にキャッチしやすい人のことを指します。

（日本でも「繊細さん」という言葉でも馴染みがある方も多いのでは？）

そのため人一倍、疲れやすい・眠れない・頭痛などの体調不良を抱えやすく、

薬にも敏感に反応しやすい傾向にあります。

以下にアメリカの臨床心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した

HSPの特性を記載しますので、皆様もチェックしてみてください。

① 物事の考え方が深い：Depth of processing

・あらゆることを想定している
・考えてから行動するため、物事を始めるのに時間がかかる
・軽はずみな行動はしない
・浅はかな行動をする人を理解できない
・人の言葉の意味を深く捉えすぎてしまう

② 刺激に敏感である：Overstimulation

・大きな音が苦手
・人混みが苦手
・些細な言葉にも傷つく
・驚きやすい
・痛みに弱い

③ 感情移入して共感しやすい：Empathy and emotional responsiveness

・誰かが怒られていると、自分のことのように感じてしまう
・映画や本の内容に感情移入しすぎてしまう
・人の仕草・目線・声色などのサインに敏感で、その人の機嫌が分かる
・動物の気持ちが理解しやすい

④ 感覚が鋭い：Sensitivity to Subtleties

・電化製品や時計の秒針などの小さな音でも気になる
・些細な臭い（体臭やタバコなど）でも気になって気分が悪くなる
・強い光が苦手で薄暗いくらいの方が心地がよい
・チクチクする服などが苦手
・カフェインあるいは薬剤に過敏に反応する

4つの特徴全てが揃っていることがHSPの定義といわれます。

1つでも違うものがあれば、HSPではなく内向的だといえます。

こういった症状は、西洋学的には検査値で異常が出るわけではないので、

病気ではないと捉えられてしまいがちです。

ですが、本物の漢方薬を含む東洋医学では、

その方の体そのものを診ながら、1人1人に合わせて治療を行います。

1人1人が置かれている環境も異なれば、体質も違うはずので、

じっくりお話を伺いながらその方に合わせた本格的な漢方薬で

体の内面から治療してみてはいかがでしょうか。

また、薬に敏感なHSPと漢方薬は相性がよいと思います。

なぜなら、漢方薬は主に天然の植物や動物、鉱物といった自然由来の生薬を使用しており、

西洋の薬と比べて穏やかに効くものが多いからです。

最後に・・・

HSPは素晴らしい側面も持っていることをご紹介します。

・感受性が豊かで、直観が鋭い
・物事に人一倍感動し、人の幸せを心から喜ぶことができる
・人の話を丁寧に聞くことができる
・深く考えることが得意
・人が気付かないことに気付き、改善することに長けている
・良心的で真面目なので、無責任なことはしない

これらは、HSPだからこその良い特性です。

無理に周りに合わせようとせず、ありのままの自分に誇りを持ちながら
のびのびと幸せに生活してください。

一心堂薬局では漢方薬を販売するだけでなく、

漢方専門スタッフによる1人1人に寄り添ったカウンセリングを大切にしております。

普段から自分の悩みを話しづらいお客様にも、

 何でも相談しに行く身近な薬局でありたいという思いで、

一心堂薬局スタッフ一同、これからも日々研鑽を積んでまいります。

その他にも、自分で症状や体質に合った漢方薬を選ぶのが難しい方、

体質改善や自然治癒力の向上といった

日頃の健康維持目的で取り入れたい方など

健康に関するご相談なら何でもご相談ください。

ぜひ一度ご相談くださいませ。

（英語・中国語・フランス語にも対応しており、海外からの漢方相談も数多く頂いております。）

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