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0120-73-1410【毛孔性苔癬とは】
症状の見た目から二の腕のぶつぶつとよく表現されます。
皮膚には毛を産生する毛包細胞が存在します。
毛包細胞が正常なサイクルから外れて異常なスピードで増殖することで角化が進みます。
角化した細胞は毛穴の中で増殖することで、詰まりやがて苔癬化します。
角化したものが毛穴からとびでてきて炎症を起こしたり
毛細血管が拡張して患部が炎症することで
赤くなることも特徴の一つです。
以上のことから症状は毛穴に一致するという特徴があります。
二の腕や太ももに多数の角化性皮疹(小さなぶつぶつ)がみられます。
触れると乾燥してザラザラしていることが多いです。
若年層の約40%にみられる皮膚病で決して珍しくありません。
ほとんどは年齢の経過と共に自然軽快しますが
炎症したり多数の皮疹が外見上目立ち
思春期に好発するので非常に悩ましいものとなっています。
東洋医学の治療指針
基本的な考え方である気・血・水論に基づいて内服薬・外用薬を処方して治療します。
興味深いことに東洋医学の考え方は、西洋医学の原因や病態生理学的な特徴と一致します。
「気」の問題
肝気欝血や気逆といった気に異常が生じると、自律神経系のバランスが崩れて、支配されている
皮膚ターンオーバーに関する反応系(ホルモン・免疫が関与)に影響をあたえます。
それぞれの問題に応じて「気」のめぐりを正常化する生薬を使用します。
「血」の問題
東洋医学の世界では、皮膚治療と「血」の関係は非常に深いものがあるといわれてきました。
例えばコレステロールや血糖値が高く、皮膚が浅黒く患部が脂漏性であれば熱症・瘀血ととらえて
瘀血を改善する生薬や熱をおいだす発散薬を組わせて使用します。
「血」を浄化する田七人参という上薬を使用することもあります。
「水」の問題
毛孔性苔癬は乾燥が原因で悪化することがしばしば、肌の乾燥がみられ体質的にも「水」の異常
がみられれば皮膚に潤いをもたせる潤性の生薬を使います。
サメ肌であれば特異作用のあるヨクイニンを組み合わせて調合します。
外用薬
内服薬は身体の中から治療をしていくもので外側からの治療も並行して行う必要があります。
状況に応じて以下の三種類の外用薬を使い分けていきます。
【紫雲膏】
毛孔性苔癬はアトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹等併発することの多い病気です。
皮膚の乾燥、あかぎれが強い場合は保湿作用の強い紫雲膏を使用します。
【神仙太乙膏】
炎症が強く乾燥もしているという状態にには清熱・保湿両方カバーすることのできる生薬を配合した神仙太乙膏を使用します。
【中黄膏】
炎症性で赤みが強く皮脂が多い血管拡張で患部が赤くなっている場合には清熱作用のある中黄膏を使用します。
養生法
【生活習慣】
規則正しい生活を心掛けてください
身体の基本的なバランスを整えることが大事です
・食事は1日3回バランスよく栄養をとる
・間食はしない
・6時間は睡眠をとり夜更かしをしない
・水分はハトムギ茶を推奨
・過労をさける
・肥満は肌荒れの原因。適度な運動を
【スキンケア】
清潔かつ乾燥させないことが重要です
安易に自己判断で患部を削ってはいけません
・状況に応じて適切な外用薬を使用する
・身体を洗う時はしっかり泡立ててこすらない
・ボディーソープは添加剤のすくないものを使用する
・安易に患部をかいたりしない
爪を短くしかいてしまうようなら
患部が衣服で隠れるものを使用する
まとめ
身体の内側・外側両方の状況を見極めたうえで漢方薬を適切に使用することが重要です。
また、西洋薬やサプリメント自費診療のピーリングによる治療を
場合によっては治療を早めるために提案することがあります。
詳しくは一心堂薬局までお問合せください。
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