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0120-73-1410皆様、いらっしゃいませ。
この時期、子供の夏休みの自由研究でお困りではありませんか?
そんなあなたに、ぜひ【忍者の携帯食の製作】はいかがでしょうか?
忍者の歴史や薬の知識も学べて一石二鳥でお勧めです!!
「忍者ハットリくん」や「忍たま乱太郎」など様々な忍者を題材にしたアニメも多いので、
大人の自由研究としても一緒に楽しめるかもしれませんよ♪
まず、忍者の歴史について簡単に説明いたしますね。
忍者は一般的には「忍び」と言われており、
戦国時代の忍びをご存じな方が多いのではないでしょうか。
この時代の忍びは、各地の大名に召し抱えられて、
交際術・対話術・記憶術・伝達術・呪術・医学・薬学・食物・天文・気象・遁甲・火薬など
様々な知識を生かしながら、 敵国への侵入・放火・破壊・夜討・待ち伏せ・情報収集などを行っていたそうです。
その活動の中でも最も重要とされていたのは、
敵方の状況を主君に伝えることで、極力戦闘を避けて生き延びて戻ってくる必要があったそうです。
そのため、長距離を行き来する忍びにとって一番大切なのは食事でした。
薬草の知識に富んでいた忍びは、
漢方薬の知識を生かして 栄養補給や疲労回復などそれぞれの場面に合った忍者食を携帯し、
命がけの任務に当たっていたそうです。
今回は、忍術書として有名な万川集海に記載されている 飢渇丸(きかつがん)と水渇丸(すいかつがん)と
甲賀流忍法伝書老談集に記載されている 兵糧丸(ひょうろうがん) をご紹介いたします。
【材料】
兵糧丸(疲労回復・リラックス・免疫) | 飢渇丸(腹持ちを良くする) | 水渇丸(喉の渇き・咳を抑える) |
もち米 1.88g | 朝鮮人参 375g | 梅干しの果肉 37.5g |
粳米 1.88g | そば粉 750g | 氷砂糖 7.5g |
蓮肉 37.5g | 小麦粉 750g | 麦門冬 3.75g |
山薬 37.5g | 山薬 750g | |
桂皮 37.5g | 甘草 37.5g | |
ヨクイニン 37.5g | ヨクイニン 375g | |
朝鮮人参 1.88g | もち米粉 750g | |
氷砂糖 900g | 焼酎などの酒 5.4L |
※もち米、氷砂糖、梅干し、酒以外は漢方専門一心堂薬局でお買い求めいただけます。
中身を1つずつ漢方薬の視点から見ていきますと、
氷砂糖、もち米、うるち米:体や動かすエネルギー源
そば粉:整腸作用、下痢止めなどに用いられる
梅干しの果肉:抗菌作用、整腸作用(下痢止め)などに用いられる
蓮肉:滋養強壮、疲労回復、下痢止め、リラックスなどに用いられる
山薬:滋養強壮、食欲不振などに用いられる
桂皮:鎮静・鎮痛、リラックス、血行促進、発汗、解熱などに用いられる
ヨクイニン:むくみ(体の余分な水分を排出)、抗炎症、肌荒れ、イボ取りなどに用いられる。
朝鮮人参:滋養強壮、疲労回復、整腸効果などに用いられる
麦門冬:身体の潤いを保つ、咳や喉の痛みなどに用いられる
甘草:胃腸の調子を整える、解毒作用、咳止めなどに用いられる
となります。
そのため、
飢渇丸(きかつがん)は、胃腸の調子を整えて腹持ちを良くする
水渇丸(すいかつがん)は、喉の渇きや咳を抑える
兵糧丸(ひょうろうがん)は、疲労回復・リラックス・免疫向上
に良いと考えることができそうです。
最後に、それぞれの作り方です。
【作り方】
兵糧丸
① 材料を粉末にする
江戸時代では薬研や乳鉢を使って粉末にしていたそうですが、
フードプロセッサーを使用すれば簡単に粉にすることができます。
② 氷砂糖以外の材料に適量の水を加え、煎じる
粉が溶けるくらいの適量の水を加え、それを約10分ほど煮出します。
※後ほど水を蒸発させるのに時間がかかるので、 なるべく多くの水を入れすぎないようにするのがポイント!!
③ 氷砂糖を粉状に砕き、少量の水でゆっくり溶かす
④ ②と③を加え、弱火で温めて煮詰める
水が蒸発し粘度が上がって砂糖の固まりが出るようになったら、 お団子を作るようなイメージで、丸く成形します。
⑤ 丸めたものを一晩乾燥して固めて出来上がり!!
味と香り共に、桂皮(シナモン)で美味しかったです。
飢渇丸
① 生薬を全て先に焼酎に浸して、軽く10分ほど煎じる
② そこにそば粉・小麦粉・もち米粉を加えて、さらに煎じる
③ 一晩鍋の中で放置したあと、適当量をトレーに広げ団子にする
④ 乾燥して固めて出来上がり!!
飢渇丸は生薬の匂いがあり、噛みしめているとじわじわと朝鮮人参の味が出てくる感じでした。
水渇丸
① 砂糖と麦門冬を粉砕し、それを少量の水で10分ほど煎じる
② 梅干しの種を除いた果肉と混ぜて、団子を作る
③乾燥させて出来上がり!!
梅干しの酸っぱさと塩辛さが砂糖によっていい感じの甘さになっていました。
【まとめ】
現代医学が発展する500年以上も前から、
生き抜くための術を知っていたと考えると、昔の医学のレベルの高さに改めて驚かされます。
漢方薬も中国から伝わり、鎖国を経て、日本独自の医療としてこれまで発展してきたことを考えると
可能性を無限に感じられたのではないでしょうか。
近年、鍼灸や漢方薬などの東洋医学が注目されていますが、
まだまだ実際のところは 体質をしっかり診ていく本物の漢方薬の使い方がなされていないように感じます。
ひとりひとり個性や体つきが違うように、体質もみんな異なりますので、
ぜひ一度専門家までご相談いただければと思います。
妊活やがん、生活習慣病(糖尿病や高血圧など)、病院では難しいと言われた疾患など
薬で症状を一時的に抑えるのではなく、 身体の根本の原因から漢方薬で立て直していきましょう。
自分で症状や体質に合った漢方薬を選ぶのが難しい方、
体質改善や自然治癒力の向上といった日頃の健康維持目的で取り入れたい方など
ぜひ一度【漢方専門一心堂薬局まで】ご相談くださいませ。
(英語・中国語・フランス語にも対応しており、海外からのご相談も数多く頂いております。)
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