2024.10.08
【必読】慢性疲労ハ万病ノ元也~疲労の見方を変える~



性疲労でお悩みの患者様のお話です。

「残業続きで疲れやすく寝ても回復しない。今までは一度休みをとれば回復したのに。
いったい自分の身体はどうなってしまったのか。」

と疲れた表情をしながら、こんなことをおっしゃっていました。

成程、確かに、疲労は一度の十分な休息をとれば消えると、
ほとんどの方は考えるし、一般的に受け入れられている。

ビタミン剤を飲めば一発で疲労が回復でもするような広告もよく目にします。

この考え方が受け入れられるのは軽い疲労の場合であって
何週間にもわたって蓄積した疲労に関しては落とし穴となります。

そう、疲労は蓄積するのです。

東洋医学の世界では「気虚」という言葉があるように

疲労によって気は消耗し、簡単には改善しないものと考えられています。


現代医学においても、疲労は蓄積することで心身に影響を与えることが分かってきました。
疲労が血液検査によって数値化できるよう研究が進められています。


疲労にも種類があります。


身体を酷使することによる肉体的疲労だけでなく

ストレスから発生する精神的疲労

神経を張った作業による神経的疲労

があることを知っておきましょう。

ストレスがかかることで心理的負担が続く方
集中する作業を続けることが日頃から多い方は
疲労は蓄積しやすいことを自覚しておくことが大切です。


疲労のメカニズムとしては
疲れがたまると胃腸機能が低下します。
そうなると食べ物からの栄養吸収が低下し
疲労回復の効率が悪化します。

疲労の回復が遅れれば疲労が溜まりやすくなるので悪循環となります。
さらに疲労は血流・代謝機能を低下させることで
体のだるさを感じるようになります。

血流の悪化が進展すると脳血流までに影響します。

血流の滞りを東洋医学では「瘀血」といいますが

これにより

「動悸」「不眠」「鬱」等の様々な症状を引き起こします。


疲労の回復には休息と睡眠が重要になります。

睡眠中は成長ホルモンが分泌され
疲れをとりながら傷ついた細胞を修復します。

短時間の睡眠では成長ホルモンの分泌が減りますので、疲れがとれなくなります。
仕事などで平日の睡眠時間が不十分な人は週末などで休める時は
少しでも長く睡眠をとり成長ホルモンを分泌させることで
睡眠不足を補うことが大切です。

だからといって、休みの日だけ長めにとれば良いかというとそういうわけでもないのです。
普段から規則正しい睡眠、休息をとることが大切です。


漢方治療では状況に応じて気・血を補うことで疲労の回復を促します。






睡眠やストレス等、疲労の回復を妨げるものがあれば、優先的に治療し取り除きます。

慢性化した疲労は想像異常に辛いもの。
自身の生活習慣を変えることは至難の業です。

漢方薬は最終手段とし
日頃の養生がとても大切なことを心に留めましょう。



英語・中国語・フランス語にも対応しており 海外からのご相談も数多く頂いております。)

 

 

 

 

 

 

 

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