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0120-73-1410 10月ですが未だ夏の暑さが居残っているため、今年のクリスマスは半袖衣料で過ごす異例の事態になるかも知れません。
気象の異変は、健康状態にも不調の影を落とすものでしょう。しかし、朝夕には肌寒さを感じることが増えカゼを引く方も増えています。漢方のカゼ治療は、初期対応さえ出来れば、服薬から30分後には治癒するというスピード治療が出来ます。
カゼの漢方対応を記します。簡単な対応なのですが、「カゼの不調の診立て(カゼには複数のタイプがあるため)」「飲みかたの独特の方法」があるため、世間に広まっていない現状があります。
【ぞくぞく寒さを感じるときの、カゼ治療/寒気カゼ】
① 当人が、寒いと感じる(他の証候:セキや鼻水や37℃台の発熱が伴うこともある)
② 急いで、漢方薬・葛根湯(かっこんとう/エキス剤・錠剤など)を飲む
③ その際、60℃程の熱いお湯で薬を飲む(ドリンク剤・液剤なら、お湯割りにして飲む)。
④ あたたかい場所で、身体を休める(寒い場所にいると、回復しない)。
⑤ 15~20分たつと、身体が温かくなっている。
⑥ 脇の下に汗がにじんでいるため、すばやく下着などを着替える。
⑦ 治癒。
⑧ (カゼに対応するため体力消耗したため)その日は疲れないように過ごし、温かくして、早く眠る。
上記方法で服用します。そのために「身体の寒さを感じ取るのに慣れる(普段と異なる感覚)」こと、すぐに薬を服用するため「手もとに漢方薬・葛根湯がある」ことの、2条件が必要です。事前購入し、2包程持ち歩いてください。「カゼは大した病ではないから」「対応しなくても3日程で治るから」と、感じるかたがも多いでしょう。しかし古来「カゼは万病のもと」と伝えられ、そこから体調を大きく崩すことも多いのです。カゼを引き身体が弱れば、新たな病を受ける可能性もあります(インフルエンザやコロナなど)。日々の笑顔を守り命を守る手段として、上記方法をお試しください。
薬は葛根湯だけを示しましたが、寒さの程度により3種類の薬を使い分けるのが本来の方法です。
麻黄湯(身体が実際に震える程の強い寒気)、葛根湯(強い寒気)、桂枝湯(弱い寒気・寒気を感じない/身体が弱くひと冬に何度もカゼを引く)をすべて上述の方法で服用してください。
余談ですが、葛根湯は強いカゼ対応薬ではなく、弱いかた向けのソフト効能の対応薬・
桂枝湯を基本にしています。また、主薬である生薬・カッコン(葛根)は身体を冷やします(マオウ・ケイシの配合が身体を温めます)。2つの事実は、興味深い矛盾と言えます。葛根湯などでの手当が遅れたり、薬効をうまく引き出せなかったり、疲れていたりすれば、カゼは短期間で悪化し「38℃台の発熱」「 吐き気」で苦しむでしょう。そうなれば小柴胡湯を服用、不調を抑えながら1・2日で治癒に向かわせます。
インフルエンザやコロナなどのウイルス感染症そのものを抑える効能が記された漢方医薬品(厚生労働省許可)は、現在ありません。しかし1700年末から1800年初頭にかけて中国でウイルスが原因と思われる諸病で多くのかたが亡くなったとき、熱性感染症の基礎対応が編み出され、医学書・温病条弁に記され現代に伝えられています。高熱を発した初期から10日間程継続服用すれば、不快症状を抑えながら治療に導くという、銀翹散が伝えられています。生活習慣病などの基礎疾患をお持ちのかたは、不調を拡大させないために、手もとに置いておかれるのが良いでしょう。すばやい対応は、感染後の不調を小さく抑え、後遺症の可能性も減じるものでしょうから。
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