2024.11.07
【センブリ】日本伝統生薬としての効能・現代で見出された効能

ンブリは代表的な日本固有の伝統生薬・民間薬です。

そして、こういった生薬を「和漢薬」といいます。

 

珍しいことにセンブリは根っこから茎・葉にいたる全てが薬用部位となり

採取して適切な乾燥をかけたものを生薬とします。

そして生薬名を当薬(とうやく)として名前を変えて

皆さんのお手元に届きます。

 

生態学的には日本各地や朝鮮半島などに

分布するリンドウ科の植物です。

2年生の植物であり発芽した年には花を咲かせません。

二年目でやっと花をつけて収穫することのできる有難い生薬です。

しかし、日本においては絶滅の危機に瀕しており天然物は非常に少なくなりました。

 

写真はセンブリの花。見頃は今(10-11月)

小さく可憐な花を咲かせます。

 

 

名前の由来は、「千回振り出しても苦みがあること」から

その名前がついたとされています。

しかし、飲み親しんでくると

段々とその苦みが味わい深くなってくるので不思議です。

 

日本では室町時代から薬として用いられてきました。

当時の使用用途としては

 

胆汁・膵液・唾液の分泌促進

殺虫剤として肌着の染料

 

として用いられました。

 

このようにセンブリは様々な消化酵素の分泌を促します。

ですから、唾液の分泌等に悩まれている方はぜひ、日頃の養生として

古法の使い方を試されてみると新たな活路が開けるかもしれません。

 

現在知られている苦みを活かした健胃薬として使われ始めたのは、江戸時代からだそうで、

明治25年には竜胆の代用品として日本薬局方に収載され、

今日でもご家庭で胃痛・消化不良・食欲不振の際の薬として使われています。

他にも、煎じ液を頭シラミ除去の洗髪料結膜炎の洗浄液としても利用されています。

 

また、現在ではセンブリのアルコール抽出物が

血流を高めることから育毛剤としても近年注目を浴びています。

自身でセンブリの量を調節して

高濃度のセンブリエキスを抽出して塗布することができます。

 

一心堂薬局では全草としてのセンブリや粉末としてのセンブリ末

どちらもご用意があります。

状況に応じて剤型や飲み方・使い方のアドバイスもできますので

ぜひ、ご相談下さい。

 

自分で症状や体質に合った漢方薬を選ぶのが難しい方、

体質改善や自然治癒力の向上といった

日頃の健康維持目的で取り入れたい方など

ぜひ一度ご相談くださいませ。

英語・中国語・フランス語にも対応しており、海外からのご相談も数多く頂いております。)

 

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