2025.01.15
漢方薬剤師が実践するインフル予防法

風邪やインフルエンザが猛威をふるっています。

どうか読者の皆様が感染しないことを切に願います。

 

たくさんの患者様と接していく中で、自身の感染予防は

自分だけでなく患者様を守るうえでとても重要になります。

幸い、漢方家をはじめてからコロナをふくめて感染症にかかっておりません。

これも先人の知恵の賜物ですからぜひ、皆様に共有でればとおもいます。

 

人によってウイルスに感染しやすい人

感染しにくい人がいますが東洋医学の世界では

衛気(えき)」がどのくらい充実しているか

が重要です。

 

※衛気のイメージ

 

衛気・・・身体の表面をバリアのように覆い循環している気のことをさし、

ウイルスや細菌、アレルゲンに対する防御を担っています。

 

現代医学では免疫反応として置き換えることが可能で

理論の整合性がとれております。

 

なんらかの理由で衛気が減少したり循環が悪くなると

外から体内への侵入をゆるすことになります。

 

私はその時の衛気の状態に合わせて

最適な養生を実践し、漢方薬を服用しております。

 

1.衛気不足

過労や生活習慣の乱れなどによる疲労や倦怠感を感じやすくなります。

運動不足による代謝悪化も原因となります。

虚弱体質が根底にあることで日頃より風邪をひきやすい、無気力等。

⇒気を補う補気剤を使用し衛気不足を解消します。

 

処方例)玉屏風散

 

養生法:しっかり睡眠をとり、身体を休める。

栄養のある食事を意識する。山芋や生姜等の気を補う食べ物を意識する。

すっぽんやまむしも効果的。

 

2.衛気循環不全

精神的に悩みをかかえていたり、テストや仕事など

過度な緊張状態が続くことで生じてきます。

ホルモンバランスの乱れや動悸、不安感、イライラ

等の症状。

⇒気の流れを正常化する理気剤を使用します。

 

処方例)香蘇散

 

養生法:できる限りストレスの原因となることから遠ざかる。

ストレス解消を心がけ、リラックスする。

気の巡りを改善する柑橘系のフルーツはビタミンも補給でき

風邪予防として一石二鳥です。

 

※マスク、手洗い・うがいなどの基本的な予防策を並行しておこなうことが重要です。

ないがしろにせず、できることすべてを実践していきましょう。

 

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